COFFEE COLORS ロースター&バリスタ

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2017年 08月 31日

エチオピアコーヒーの今 その4 浅野さんってどんな人?

浅野さんのモカ っていつも勝手に言ってますが…

ここで一度、浅野さんについてちゃんとお伝えしたいと思います

浅野 文章(アサノフミアキ)氏

彼のことを初めて知ったのは、実はついこの間6月下旬なんです

昨年からエチオピアに移住し4か月間コーヒーの収穫、精製、出荷の全工程をチェックしたそうです

そしてSCAA公認のQグレーダーによるカッピングスコアー90点以上を叩き出す素晴らしいシングルオリジンが出来たので

日本のロースターにも紹介したいとのことでした

いきなりのエチオピアからの直接オファーだったので興味半分、怪しさ半分

その時点では正直にいうと大きな期待はしていませんでした

そのメールの事も忘れかけていた7月上旬、大柄で長髪を後ろでまとめた仙人のような風貌の髭の男性が来店され

応対したスタッフが困惑気味の表情で「エチオピアからコーヒーをご案内に来たそうで…」

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一見、なんかヤバいモノでも売りに来たような雰囲気でしたが、コーヒーの話を始めた途端言葉に熱が入り始めました

最初は15分くらいの面談でサンプルの依頼をして帰っていただこうと軽い気持ちでモカイルガチャフィーを淹れてお出ししましたが

次から次へと飛び出す興味深い話に、すっかりと意気投合し気が付けば2人で3時間近くも話し込んでしまいました

エチオピアの農業のこと、日本のポジティブリストのこと、ECX制のこと、そしてエチオピアコーヒーの未来のこと

この時点では浅野さんのコーヒーを見たこともテイスティングしたことも無かったのですが

彼の作る完全シングルオリジンのエチオピアモカ、真のスペシャルティーコーヒーというモノを是非飲んでみたいと思いました

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浅野さんは高校卒業と同時に敬愛する空手の先生に師事するため単身四国に渡りホテルで調理の仕事に出会いました

その後20代の大半をバックパッカーとして過ごし、30代で日本の大手カフェチェーンに勤務し数多くの新規開店を担当しました

そして39歳の時、大阪でアサノ珈琲を設立しスペシャルティーコーヒー「FARMER」の運営と農産物の自然栽培研究を始めたそうです

エチオピアのコーヒーに関心を持つキッカケは「美味しいコーヒーの真実」という映画との出会いでした

ここで知ったコーヒー業界の現状、エチオピアコーヒーの小規模農家が手にすることの出来る金額は消費金額の何と0.9%という事実
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コーヒー農家1~3% 輸出業者7% 生産国のアグリカルチャーで手に出来る全体でもたった10%

残りの90%もが輸入国で付加される輸入、販売、焙煎、抽出、提供で付加されるカフェカルチャーの価値

世界の最貧国と言われるエチオピアですがコーヒーに携わるモノとして、この利益配分については衝撃を受ける事実です

ここで心を痛め、自分に何か出来ないかと想いを巡らすまでは普通に誰もがヤルのですが…

彼の凄い所は、自分が直接エチオピアに乗り込んで、現地の様々なプロたちと一緒になってエチオピアコーヒーを世界一にすることで生産農家の貧困を無くしたい! 

そう決めたら実際に移住して残りの人生を全てエチオピアの為に賭ける、そんな覚悟をもって実行に移してしまう行動力にあると思います

浅野さんが務めるエチオピアのMETAD社 経営最高執行責任者アマンCOO

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浅野さんは当初、METAD社が経営する農園ゲストハウスの管理運営、調理サービスを担当していたそうですが

日本人の得意な改善、管理などが気に入られ農業の分野でも仕事を任せられる機会が増えたそうです

そして今年からはMETAD社の日本市場開拓の担当者として来日し11月まで直接のセールスを回っています

何故、彼がここまでエチオピアに入れ込んでMETAD社のスタッフとしてハンベラ地区まで行ってアラカのスタッフと共に汗を流すのか?

まだ詳しくは聞いていませんが、前回お会いした時にこんな出来事を話してくれました

「仲間のスタッフの小学生のお子さんが車にはねられケガして近くの病院に運び込まれたんですよ」

「立派な施設で優秀なお医者さんも何人もいるんですが肝心の薬や医療器具が全然なくて…」

「何件もたらい回しにされ、とうとう亡くなってしまったそうです」

首都や都会では世界中の支援や税金が溢れているのに、農業しかない田舎の街にまでは何も回ってこないのが現実

何と普段の暮らしでも1人1日1ドルくらいで暮らしているそうです

だから彼は栽培地から生産者の代表として直接日本に乗り込んで、普通は4社も5社も仲介する企業や商社に介さず

我々ロースターとダイレクトの直接取引を目指して来日して来たんです

せっかく付加した価値を少しでも多く生産者に還元して持続継続可能なサスティナブルの循環の輪を日本とエチオピアに巻き起こす

その熱い思いに私は同意し、我々の出来る最大限の支援と協力をしたいと考え

青森を起点に北海道、東北のインディーズロースターのネットワークで10月のイベントを企画しています

明日は肝心の品質、浅野さんのモカの香味の魅力について進めて参ります




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by coffeecolors | 2017-08-31 14:11 | 浅野さんのモカ


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