2013年 02月 24日
2008年6月29日 コーヒーカラーズ第一号店オープンの2日前 ついにディードリッヒが青森に到着した 契約後に受注製造なので通常4カ月はかかるのだが、 無理を言って3ヶ月で届けてもらった 話しは少しさかのぼるが、退社を目前にしたある日のこと ディードリッヒの日本総代理店N社のS社長から電話があり 「おたくのT部長さんと言う方が合いたいって言うんだけどサ」 直属の上司T事業部長がディードリッヒ焙煎機について お話しを聞きたいとの申し出だそうだ どうも、社長からの指示らしい ロースター&カフェの構想を急遽推進する決定があり私が推した ディードリッヒの導入を本気で考え始めた様子だった S社長は断る方がいいのではとも言ったが・・・ 私としては会社の新機軸として展開すれば必ず将来の展望が開ける と確信していたので良いことだと思い、その旨だけを伝えた その後の展開は急だった 私のIR-3より大型の機種を導入し既存の業務スーパーを ロースター&カフェに改装する計画が一気に進んでいた 少し複雑な気持ちもあったがN社にとっても良い事だし 24年間お世話になった会社に対し少しでも良い足跡になればと思っていた 再び青森の新店前 S社長には本当にご足労をかけっぱなしだった 前日から青森に入り既に東京からの煙突職人2人と合流していた コンテナから厳重に木枠で梱包されたディードリッヒがウインチで 始めて青森の街に下ろされた そこからの作業は手早いもので見る見るうちに木枠が外され台車で 焙煎室に運ばれ排煙設備と接続された 都市ガスの規格が合わないトラブルはあったが急遽LPガスを手配し テスト焙煎が始まった 先ずは一気に高温でダークローストまで焼き上げ窯の内部にコーヒーの オイルをしみ込ませる そしていよいよ初焙煎開始 1坪半くらいの極めて狭いコーヒー工房から青森の中心市街地に コーヒーの香ばしい香りが流れ出した 感慨に浸っている暇はない、明日にはショーケースが入り明後日は オープン初日、どんどん焙煎仕上げなければ間に合わない 新装改築した新店舗の床ワックスや塗装の匂いからコーヒー専門店の 香りに徐々に変わっていくのが良く分かる 出来たての焙煎豆をテイスティングすると、焼き立てで軽やかな味だが クリアーでスムージー、甘みも申し分ない 数日後にはコクと深みが増し最高の状態になることがハッキリと分かる 本当に美味しいコーヒーだった 「オープン初日は、まだ少し軽めかな?」と思ったがフレッシュな感じが コーヒーカラーズの船出に良く合うと自分自身に言い聞かせていた 次回 第6話 ベイブリッジ店との出会い に つづく 追伸、この物語はあくまでもフィクションとしてお読みください あくまでも私のいい加減な記憶だけを書き綴ったものです
by coffeecolors
| 2013-02-24 08:49
| コーヒーカラーズ物語
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
2017年 11月 2017年 09月 2017年 08月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 06月 2012年 03月 2012年 02月 2011年 05月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 10月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||