COFFEE COLORS ロースター&バリスタ

ccolors.exblog.jp
ブログトップ
2013年 02月 28日

第9話 新町八甲通り店がベーカリー&カフェに

コーヒーカラーズ新町八甲通り店がオープンして4度目の春を迎えた

たった10坪の店内に焙煎、生豆保管、コーヒー豆、器具販売、カフェ営業
全ての工程が見えるように詰め込んだスペースだったが

焙煎機と生豆保管スペースをベイブリッジ店に移し、コーヒー器具や催事用品
什器備品も自宅とベイブリッジ店に分散し保管した

お陰でスッキリとした空間が戻ったある日のこと

お隣のカメラ屋さんの社長さんが声をかけてきて
「3月一杯で移転することにした」更に「お宅で借りれば倍の広さになるョ」

隣も壁を挟んで同じ10坪なので倍になれば客席も10席は増やせる
しかも厨房設備を入れればお食事メニューも充実する

実は構想は既に出来ていた
隣が空いた時の平面図イメージは最初に視察した時に既に頭にあった

パンや焼き菓子を買うことも食べることも出来る
ランチの美味しいベーカリー&カフェ

次のステップとして考えてはいたのだが何しろ毎月がギリギリで貯金は全くたまらない
資金ゼロで店舗拡張の改装や厨房設備への資本投下は出来るはずもない

金融公庫に打診したが、まだ3年の支払いが残っており
昨年もベイブリッジ店への投資で赤字決算にしているので申請が下りず

へんなテナントが入らなければいいのだが・・・

そんな事を考えていたある日、常連の経営者の社長さんから
「隣が空いたら拡張した方が絶対に良いよ、間口が倍になれば売上も倍だ!」

そんなお金なんか無いし誰も貸してくれないことを告げると
「金があるから事業をするんじゃないよ、借りて稼いで返すんだョ」

だから誰も貸してくれないんです、まだ信用が無いようでと言い返したら
「店舗ごと什器備品、機械、厨房設備まとめてリース契約するんだよ」

あっ そうか! その手があったか、しかし問題はリース会社の審査が
通ればの話だが・・・  ダメでもともと当たって砕けろだ。

さっそく店舗に掛かる見積を集めた
パンとお菓子のオーブン&関連設備だけで300万円を超えた
更に客室テーブルや椅子インテリアと照明、壁や床の内装工事でも約100万円
食器、調理道具類も含めれば500万円近い金額になる

どこまでリースの申請が通るかは分からないが思いきってお願いして見たら
ほぼ満額の回答があった

細かな工事や小物は都度少しづつ進めるとして大きなモノは7年間のリースで
借りて稼いで返すことにした

同時に人材教育つまり職人養成だが、幸いスイーツを仕入れている2人のパティシエと
スコーンやビスコッティーを焼いてくれるパン職人にお願いしたら心よく受けてくれた

普通は絶対教えないような技術やレシピをカラーズスタッフに教えてくれるのは
コーヒー販売やカフェ営業の時に私どもが教えてくれたからとのこと

そしてカラーズスタッフはそれぞれの師匠の店に数カ月通い
7月のオープンに向けて新たなチャレンジを始めた

6月中旬には厨房と客室が完成したのがパンやお菓子の設備は7月中旬
取り急ぎホットサンドだけのランチからパスタ、カレー、日替り弁当を加えた

客室もたった12席から24席に増え間口も倍になったことで外席も
4席2テーブルを置くことが出来た

昼時になると隣接する官公庁の女性客が押し寄せ一気に満席になる
それが終わる頃には向かいのデパートに集まる奥様方が入れかわる

飲食の売上げはすぐに倍増した

レシピや段取りが決まるまでの2ヶ月間は私が直接厨房に入り
試行錯誤で新メニュー開発とオペレーションを決めた

そして遅れてパンと焼き菓子の設備が入り各師匠に来て頂き試作、試運転が始まった

毎日毎日が勉強と試作の日々で見る見る店頭がベーカリーカフェの様相に
変わって行くのでお客様も喜んで頂けた

最高品質、最低価格をモットーに手造りにこだわり本物を作ることで
お客様と売上を増やすことが楽しく嬉しい毎日だった 

が、商売はそんなに甘いものではなかった

経営者だけが思い知る「修羅の道」が待っていることを

その時の私は思いもしなかった




次は 第一巻最終 第10話 お客様へお願いと告白 につづく




追伸、この物語はあくまでもフィクションとしてお読みください

あくまでも私のいい加減な記憶だけを書き綴ったものです

[PR]

by coffeecolors | 2013-02-28 07:41 | コーヒーカラーズ物語


<< ギャラリー写真変わりました!      第8話 ミッキーがついに来た! >>