2017年 09月 05日
浅野さんのモカの品質は確かに他のエチオピア産コーヒーを凌駕する素晴らしいモノだ その実力はSCAAのQグレーダーが90点以上のスコアーを付けるほどの正真正銘のトップオブトップ しかし、いくら高品質の生豆でも消費地の市場や嗜好に合わせた適切な焙煎加工、確実な鮮度管理がなければタダの高額な加工品となってしまう 実際にハワイのお土産で頂く驚くほど高額なハワイコナでも中味は豆が酸化しきっていたり、既に粉に挽かれて残念な状態でお土産として流通している コーヒーに限らず食品、飲料品、農水畜産加工品全体の食の分野で本物本質を追及すれば詰まるところが 素材の品質、適切な技術、徹底した鮮度、そして安全安心への配慮が求められる そして消費者がこの本物本質を確実に認識できる方法が「作り手の顔の見える」可視化、それが信用信頼となりブランドとして認知される ![]() 明確なトレーサビリティーこそがスペシャルティーコーヒーの大事な概念の1つである 私が浅野さんを通してMETAD社のAman氏に伝えたかったこと、1次産業の2次化3次化そして6次化への展開 それって、浅野さんが託されたエチオピアでの焙煎加工製品の輸出販売のことじゃないの? いやいや、そこから先がエチオピアと日本をつなぐ新たな価値の創造、コーヒー屋の出来る最大の価値の付加の見せ所 ![]() この店はコーヒーのアグリカルチャーから焙煎加工、抽出提供のカフカルチャーを意識したファクトリーカフェとして2014年まで営業した もし、浅野さんが日本でMETAD直営のファクリーカフェを運営したらどうだろう? 浅野さんは日本の大手カフェチェーンで新規開店担当として様々な業種の店舗を何十件も手掛けた新規オープンのプロ中のプロ 更に大阪でアサノ珈琲を設立しスペシャルティーコーヒー「FARMER」の運営と農産物の自然栽培研究でご自身の足元を深耕して来られた 日本でのファクリーカフェを作り成功させるには彼のキャリアと立場は特別なポジションにあると考えた 日本の市場にMETADのスタッフが焙煎ファクトリーを稼働させ、焙煎豆を販売したり、カップの抽出提供したり出来たら、その付加価値は全てMETADのモノとなりエチオピアにフィードバックされる 自社の生豆を自社で商品化することは自ずと最良のパフォーマンスを目指す大きなモチベーションとなるだろう 全ての工程を可視化する、全ての工程でベストを尽くす、最高のトレーサビリティーを実現した日本の直営アンテナショップ ここが起点となり生豆の卸先へのカッピング、スタッフトレーニング等の研修、エチオピアの食や文化の発信基地として役割を持ち 多分、その前から浅野さんの想いの中にはこの提案の「芽」は既にあったのだろう 「私どもMETADの進む道が少し見えたような気がします」 そう言い残して浅野さんは東北の地を離れ、関西方面に向かった 次は10月、青森での再開を約束して... 続いて、その6 ウォッシュド、ナチュラル、精製プロセスの違いについて
by coffeecolors
| 2017-09-05 13:19
| 浅野さんのモカ
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